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「マエダが書いた」自分史『一片万情』

「まだ書いていなかったの」とか「自分史の旗振りが書かないでどうする」というような声を耳にすることが多くなった。そこで一念発起、自分の自分史を上梓した。何事もきっかけというものがある。1年前、私は傘寿を迎えた。自分史仲間の皆さんが私のために「傘寿を祝う会」を開いてくださった。そこから私の本格的な執筆が始まった。

これまで書き溜めてきた文章に加えて、自分史の構成上欠かせない項目を加筆しているうちに気が付いたら370頁という分厚い自分史となってしまった誰がそんな長い文章に付き合ってくれるのだろうか。自分史講座の講師として、自分史入門で私がお話しするのは「誰のために自分史を書くのか」という問題だ。人それぞれの人生模様。だが、「家族や親しい人に読んでもらいたいから」「子孫や次世代のために書きのこす」「広く社会に向けて発信したい」など、人それぞれだ。

『一片万情』という題名に首を傾げる方も多いだろう。辞書には出ていない私の造語だ。私は長年にわたって海岸に漂着する陶磁器の破片を拾い集めてきた。その数は正確に数えたことはないが数千個になる。古伊万里から江戸中期の染付、明治期の転写ものまで、玉石混交だ。主たる破片は、皿,鉢,椀などいわゆる生活雑器の破片である。形あるとき、その表面は山水画や唐草模様、幾何学模様であったのが波浪に流され転がり、海岸に漂着した時には、ただのかけらでしかない。私はそれを「陶礫」(とうれき)と名付けた。小さな破片の一つひとつには、彼の人生や生活の記録が刷り込まれている。そう思うと、小さな「一片」が愛おしくなる。私は,海岸で採取した小さな破片から「万情」を読み取るのである。

私の自分史の読者は孫たちだと勝手に思っている。いつの日か彼や彼女は『一片万情』の頁を繰り、著者の人生の歩みを知ることになる。日常の会話からはついぞ読み取れなかった祖父の生き様や生きてきた思いを「なるほどそうだったのか」と受けとめてくれることを期待して筆を走らせたのかもしれない。組織や集団の中で、たとえ、小さな存在であっても自分のやるべきことを全力でやり遂げる―そういう人間になってほしい。自分は「一片」であっても思いや情熱は「万情」というくらいある―という願いを込めたつもりだ。

自分史をまとめるために、過去の書きため、写真・資料・作品類などを整理しながら回想の事実関係や整合性を確かめていく作業はなかなか大変な仕事だ。自分史の講座で語るのと実際は大違い。『一片万情』が予定通り上梓できたのは、その困難な作業を分担して担当してくれた私の会社のスタッフ、小山さん、駒崎さん、松原さん、戸村さんという女性編集制作者の皆さんの「思いのこもった」努力によるものだ。そして小さな会社の社内作業としては量的な負担が大きいにもかかわらず、制作進行を支援してくれた、磯辺、高品、磯辺(公)の皆さんにも感謝しなくてはならない。まさしく、私の自分史作りを通して、ここに挙げた皆さんが『一片万情』を実践してくれたのである。ありがとうございました。

「自分とは不思議なもの。何故この世に生まれ、人と逢い、人と結ばれ、また別れ、見知らぬ他者と共に人の物語を紡いでいる?! この不思議を繙けば、人であることの、素晴らしさが見えてくる。「自分史」は、私とあなたとの「絆」だ。この1冊は友情と誇りの書でこそある」

次回作品の制作で超多忙な映画作家大林宣彦さんから、温かいそして本質を突いた帯文をいただき感激した。表紙の写真は畏友、写真家塚原琢哉さんにお願いした。陶片に何かを語らせるかのような写真が題名を輝かせてくれた。本づくりのプロ、河出岩夫さんには紙選びから造本のすべてにお世話になった。ありがとうございました。
たくさんの皆さんに支えられて「マエダが書いた自分史」は完成した。
    
   回想の扉閉づれば歳暮るる 碧舟

前田自分史
.16 2016 未分類 comment0 trackback(-)

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マエダヨシヒロ

Author:マエダヨシヒロ
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昭和10年、東京生まれ。早稲田大学文学部(国文科)にて学び、電気業界新聞記者を経て、昭和36年に編集会社を設立して以来、企業広報分野の編集者、編集プロデューサーとして、パブリシティ、企業出版、広報イベント等に従事。この間、産業界各分野の企業社史、経営者自伝、自分史などを多数手がけてきた。 2009年、「自分史研究会」を設立、「マッピング自分史」を提唱。現在、東京都港区生涯学習講座「まなび屋」自分史講座講師、文京区文京アカデミー自分史講座講師、神奈川県生涯学習「プラネット」登録講師等。 自分史:『わがソフトウェア人生』(丸森賢吾自分史)、『空翔るM&A経営』(北川淳治自分史)ほか。 社史:『さらにすばらしいステージへ』、『コンピュートピアにかける橋』、『峠超えの道』など多数。

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